一橋大学−東京工業大学連携
特別講義「現代の科学技術」

2008.11.13

現代の科学技術 授業アンケート集計結果

東京工業大学材料工学専攻
篠崎和夫

 11/6、13の2回の授業の受講ありがとうございました。セラミックス材料の概要を「広大なセラミックスの世界」と題してお話しましたが、その内容についてご意見をお願いします。

1.あなたは2回とも受講されましたか?
 (ア) 2回とも参加した[11名]、 (イ) 2回目だけ参加した[13名

2.本授業の内容についてお聞かせください。
 (ア) 興味深く聞けた[19名]、(イ) まあまあ興味深かった[5名]、
 (ウ) あまり興味が持てなかった[0名

3.本授業は材料の1分野であるセラミックスを中心に講義しましたが、
 (ア) 他の分野(金属材料、有機材料)の話も聞きたかった[2名:金属]、
 (イ) セラミックスの授業だけでもおもしろかった[20名]、
 (ウ) その他[2名
  ( ・とても面白かったです。加工の過程や工場、研究室などを見てみたかった。
   
それぞれ2回程度やるのであればその他の分野も聞きたかった。

4.2、3の回答とは別に授業内容についてリクエストや意見があったらお書きください。

  • すごく分かりやすく、楽しかったです。
  • 第2回のレジュメはきれいにまとまっていて読み易かったです。説明も丁寧で分かり易かったです。
  • 実際の現場の話を交えて聞きたかった。また、学生の話も聞きたかった。
  • 文系の学生なので専門的な話はとっつきづらいので、今回のように分野を絞って話していただくと分かりやすいです。
  • 興味深い内容でしたが、少し専門的な話の部分が難しかったです。
  • セラミックの基本と応用を話して頂いて、勉強になりました。高校までの化学の知識で理解できました。

5.本授業のレベルについてお聞かせください。
 (ア) よく理解できた[3名]、 (イ) 多少難しかったが理解できた[18名]、
 (ウ) 難解であった[3名]、(エ) やさしすぎた[0名]、
 (オ) その他(・教養は社会に出た時役に立つと思います。

6.本授業を受けての感想、要望等を書いてください。

  • 理系の授業はいつもと違う感じで、新鮮でおもしろい
  • 普段使っているものの様々な部分にセラミックスが使われていて、また、その使い方がいかなるものでどうしてそのものが動いているのかというのがよく分かっておもしろかったです。
  • 多少難しかったので、もう少しやさしくしてほしかった。
  • 非常に興味深かった。体調不良で前週は休んだが、惜しいことをしたと感じた。
  • 2・3回だけで理解するにはやや難しい授業でした。
  • 先週受講できなかったので、多少難解でしたが、全く知らなかった分野だったので面白かったです。
  • セラミックスがどういう品物に使われているという話はとても面白かったのですが、仕組みの説明は難しかったです。でもコンデンサの理論が少しわかって、すごいなぁと思いました。
  • セラミックスのより具体的な定義や歴史について掘り下げた話をしていただけると、文系の私達にとってより分かりやすくなると思います。
  • 身近で興味のもちやすそうな部分を重点的に扱っていた印象を受けた。内容自体は難しかったが、親しみやすく学ぶことができた。
  • とにかく初めて聞く話ばかりで、楽しんで聞けました。
  • 何気なく使っている製品の中に、様々な技術が使われていることを知るといつも感心させられます。レポートの課題について考えることは簡単ではないけれど、普段使わない頭を活用しようと思う。
  • セラミックスと聞いてもあんまり実感がなかったが、意外と身近なところにあるものだとわかった。
  • セラミックの脆性の話がすごく興味深かった。微小な亀裂が入るだけでなぜそんなにもろくなるのかをもっと聴きたかったです。
  • 先生のセラミック素材に対する情熱が感じられた。文系の学問は字面をなぞることが多く、授業も退屈になりがちなので、今回の授業はとても刺激的だった。
  • 他の授業では聴く事のできない内容であり、有意義な時間だったと思います。
  • 資料がもっとコンパクトであっても良かったかと思います。参考URLを増やす等、分量は少なめでも理解に支障はないかと。興味深い点は解説によったほうが楽しく聴けますし。
  • セラミックの会社に就職するので楽しかったです。
  • 用途や性質・種類については理解できたが、結晶構造などの詳しい話は難解でした。出席点のみを目的として半分以上経過してから来る人は排除すべきではないでしょうか。
  • 焼き方によってもセラミックスの特性を変化させることが出来るということを今まで知りませんでした。メーカーに就職する身ですので、こういった材料工学のさわりになる講義は興味深かったです。

7.他の講師の授業も含めて、科学技術をダイジェスト的に教える授業についてお聞きします。
 (ア) 社会にでた時に役立つ可能性を感じる[8名]、(イ) いわば教養的な授業と思う[18名]、
 (ウ) どちらとも言えない[0名]、(エ) その他 (・教養であるが社会に出た時役に立つと思います

8.本授業は、6分野について、講師当たり2ないし3回の授業です。
 (ア) 適当な分野数、回数である[17名]、
 (イ) 分野数は適当だが、分野当たりの回数はもっと多い方がよい[2名]、
 (ウ) 分野数をもっと絞って、分野当たりの回数を増やしたほうがよい[5名]、
 (エ) その他

  • 通年科目にして分野あたりの回数を2倍にした方が、授業内容が知識として残りやすくなるかと思います。

ありがとうございました。


[シラバス]

特別講義(現代の科学技術) 教員名:東工大教員
学期: 冬 曜日: 木 時限: 2 単位: 2

科目名:特別講義(現代の科学技術)
教員名:東工大教員
学 期:冬期 木曜日
時 限:2限
単 位:2科目
区 分:商・発展

[授業概要] 2008年度

 現代生活にとって重要な基盤となっている新技術から将来に大きな発展が期待される先端的な科学技術まで,現代の科学技術を全般にわたって平易に講述する.エレクトロニクス,コンピュータ,ロボットと生産技術,新素材,バイオテクノロジーの5分野と年毎に異なるトピックで構成する.今年度のトピックスは「スーパーコンピュータと流体現象の大規模シミュレーション」である.

[学部・学年の指定]

 履修ルール上の指定内容については必ずルールブックおよびガイドブックの該当箇所を確認して下さい。全学部3・4年生

[授業の目的・到達目標と方法]

 現代の科学技術を理解する視点,考え方を身につけることを目標とする.授業は講義形式で行う.

[授業の内容・計画]

  1. 電子情報通信の基礎と利用(1)  西原明法 教授 10月 2日 衛星通信
  2. 電子情報通信の基礎と利用(2)  西原明法 教授 10月 9日 衛星通信
  3. 電子情報通信の基礎と利用(3)  西原明法 教授 10月16日 衛星通信
  4. 「こと」づくりのシステム・制御工学(1)  早川朋久 准教授 10月23日 国立キャンパス
  5. 「こと」づくりのシステム・制御工学(2)  早川朋久 准教授 10月30日 国立キャンパス
  6. 広大なセラミックスの世界 −暮らしの中のセラミックス−(1)  篠崎和夫准教授   11月 6日 国立キャンパス
  7. 広大なセラミックスの世界 −暮らしの中のセラミックス−(2)  篠崎和夫准教授  11月13日 国立キャンパス
  8. バイオ・メディカルテクノロジー(1)  赤池敏宏 教授 11月20日 国立キャンパス
  9. バイオ・メディカルテクノロジー(2)  赤池敏宏 教授 11月27日 国立キャンパス
  10. スーパーコンピュータと流体現象の大規模シミュレーション(1)  青木尊之教授  12月 4日 国立キャンパス
  11. スーパーコンピュータと流体現象の大規模シミュレーション(2)  青木尊之教授  12月11日 国立キャンパス
  12. バイオ・メディカルテクノロジー(3)  赤池敏宏 教授 12月18日 国立キャンパス
  13. 学習するコンピュータ(1)  杉山 将 准教授 1月15日 国立キャンパス
  14. 学習するコンピュータ(2)  杉山 将 准教授 1月22日 国立キャンパス

[テキスト・参考文献]

  • 「認識工学:パターン認識とその応用」,コロナ社,鳥脇純一郎著
  • 「パターン認識と機械学習 −ベイズ理論による統計的予測」,Christopher M. Bishop著(元田浩監訳)
  • 「自動制御とは何か」 コロナ社,示村悦二郎 著
  • 「21世紀の動植物資源 バイオテクノロジーとヒューマンライフ第II巻」日本経済評論社,鎌田博,堀秀隆 編
  • 「からだの知恵」 講談社学術文庫,舘鄰,舘澄江 訳
  • 「生体機能材料ー人工臓器・組織工学・再生医療の基礎ー」コロナ社 赤池敏宏著
  • 「逆システム学」岩波新書875 金子勝、児玉龍彦著
  • 「免疫ネットワークの時代」 NHKブックス 西山賢一著
  • 「センサ工学の基礎」 昭晃堂 山崎弘郎著

[他の授業科目との関連・教育課程の中での位置付け]

[成績評価の方法 ]

  • レポートによる.担当教員によっては出席点を考慮する.

[成績評価基準の内容]

  • 科学技術に対する理解と科学的考え方

[受講生に対するメッセージ]

 社会科学の総合大学である一橋大学の学生諸君は,将来,東工大生とは異なる分野で活躍されるであろう.諸君は,新聞やインターネットなど以外では科学技術のことを知る機会が少ないと思うが,この授業を通じて,科学技術がとても私達に身近で有用なものであることを実感するとともに,科学技術に携わる東工大教員の情熱にもふれてほしい.

[その他]

 担当教員が国立キャンパスで講義する場合と,通信衛星による遠隔教育システムを用いて講義を行う場合がある.講義の回数と順序は変更になる可能性がある.