☆ 最新刊(2004年3月31日発売)図書紹介 ☆

標準教科 セラミックス
加藤誠軌著(内田老鶴圃)



====== 内容紹介 =======

 この本は、伝統セラミックス、天然セラミックス、先進セラミックスのすべてを総合的に取り扱った成書です、第1章、第3章、第4章、第5章は伝統セラミックス、第2章は天然セラミックス、第6章、第7章、第8章はは先進セラミックスを扱っています。日本の窯業すなわち伝統セラミックス産業の技術水準は世界一ですが、これは明治開国以来の諸先輩が百数十年の歳月を かけて達成した成果です。伝統セラミックスの工学について系統的に解説した本はここ数十年間刊行されていません。
 先進セラミックスはハイテクで、伝統セラミックスはローテクだという人がいます。中には先進セラミックスは伝統セラ ミックスと全く関係がないという人までいますが、彼らの主張は間違っています。先進セラミックスもやきものの一族であることに変わりがありません。伝統セラミックスでいえば、ポルトランドセメントやアルカリ石灰ガラスよりも高性能で安価なガラス製品の開発は、先進科学技術をどれほど注ぎ込んでも全く見込みがありません。現在の我々は10cm角の 御影石や大理石をつくる技術ももっていません。先進セうミックスが発達して小さい製品を数多くつくる技術は進歩しましたが、大きなセラミックスをつくるのは苦手です。
 セラミックスが関係している分野は熱帯のジャングルのように広汎で雑然としています。本書はセラミックスジャングルの ガイドブックとして書いたもので、高卒程度の方なら専門に関係なく理解できるように記述したつもりです。大学、高専、 企業内教育の教科書を意識してのことです.(「はしがき」より抜粋)

A5版・344ページ、本体価格3800円(税別) ISBN4-7536-5316-1

====== 目 次 =======

1 伝統陶磁器
 1.1 陶磁器概説
 1.2 焼結材料
  1.2.1 セラミック建材
  1.2.2 電気材料
  1.3「やきもの」の美と用

2 天然材料
 2.1 天然資源
 2.2 石材産業
 2.3 宝飾品

3 セメントとコンクリート
 3.1 造形・接合材料
 3.2 ポルトランドセメント
 3.3 コンクリート

4 ガラス
 4.1 概説・ガラス材料
  4.1.1 ガラス状態
  4.1.2 各種ガラス
 4.2普通ガラス
  4.2.1 板ガラス
  4.2.2 容器用ガラス
  4.2.3 結晶化ガラス
  4.2.4 非熔融法ガラス

 4.3 光学用ガラス
  4.3.1 光の性質
  4.3.2 照明機器
  4.3.3 光学機器

5 耐火・断熱材料
 5.1 耐火物
  5.1.1 金属精錬と耐火物
  5.1.2 製鉄・製鋼技術
  5.1.3 耐火物の種類
  5.1.4 低熱膨張材料
 5.2 断熱材料
  5.2.1 繊維材料
  5.2.2 多孔材料
  5.2.3 粉体
 5.3 炭素材料
  5.3.1 多様な炭素材料
  5.3.2 固形炭素材料
  5.3.3 粉末炭素材料

6 先進構造材料
 6.1 先進材料概説
 6.2 高強度材料
  6.2.1 材料の強度
  6.2.2 高温・高強度・軽量材料
  6.2.3 高靱性材料

 6.3 高硬度材料

7 先進光学材料
 7.1 受光機器
 7.2 発光・映像表示機器
 7.3 光通信
 7.4 単結晶
 7.5 薄膜
  7.5.1 表面処理
  7.5.2薄膜技術

8 先遣電子材料
 8.1 電子材料の特徴
 8.2 絶縁-導電性セラミックス
  8.2.1 絶縁材料
  8.2.2 半導性材料
  8.2.3 導電性材料
 8.3 誘電性セラミックス
  8.3.1 誘電材料
  8.3.2 圧電材料
  8.3.3 厚膜技術
 8.4 磁性セラミックス
 8.5 センサ
  8.5.1 千差万別なセンサ
  8.5.2 物理量センサ
  8.5.3 化学量センサ



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